小説 「家政婦のポタ」中編
「何でもない」
ハチュキー「ボク、チバケンのところ行ってくる」
ポタさん「チバケンさんに言っておかなければならないことがあります。実は、ハチュキーさんとあのふたりは親子ではないんです!」
チバケン「そんな冗談、ボクに通用するとでも思ってるんですか?」
チバケンは半べそで言いました。
ポタさん「いえ、冗談ではありません。本当です。信じてください!」
チバケン「信じていいですか?」
ポタさん「はい、もちろんです!」
その時、ハチュキーがやって来ました。その後、ニョロリンたちもやって来ました。
ハチュキーは息切れしながら「ボク、やっぱりチバケンは兄弟だと思う!!あのふたりはボクの親じゃないと思う!!毛の模様とかも違うし!ボクは絶対チバケンと兄弟だから!!」
チバケン「ゴメンね!ハチュキー、ボクが間違ってたんだ!ハチュキーはいつもボクのこと、一番に考えていてくれたもんね!?」
チバケンは涙を溢しながら言った。
ポタさん「ハチュキーさんは自分で気づいたみたいですね。あなたたちはあの日一緒にこの場所に来て、あの日からずっとお互いを一番に思い合ってきました。そんなあなたたちみたいに固い絆で結ばれている関係こそが兄弟なんじゃないでしょうか?それが家族なんでしょうか?私はそう思っています!!」
そう言ってポタさんは帰ろうとしました。
ハチュキー「待ってポタさん、ポタさんには家族はいないの?」
ポタさん「わかりません。」
つづく